これを書いた時期は「最も読んだり書いたりという詩作生活に励んだ時期」と述懐するように、詩の命「ことば」に正面から取り組んだ著者の熱い思いが伝わる。
目次
陽春/不明の花/沼/音/彼方に/人の林で/食虫植物/かざしたものは/歯車/瓶/食事/不確かな目/優しい鬼/フィルム/手負いの動物/鳥/風景/向こうから来るもの/本/あちら/どこからも/役割/銃口/自然は私より/光る糸/雑念/シャボン玉/生/書く/対面/祈り/療園の昼/川/より深いならくへ/時の重さ/うすばかげろうよりも/動く/燃える顔/人の時/雑食/日溜まり/鑑定人/
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